口臭の原因は歯周病?歯医者で改善できること

皆さま、こんにちは。
駒沢大学駅前の歯医者【駒沢パーククォーター歯科・矯正歯科】です。
「口臭があるかもしれないと思うと、人と話すのが気になる」
「歯磨きはしているのに、すっきりしない感じが続く」
このようなお悩みはありませんか。
口臭はとても身近なものですが、自分では気づきにくく、原因がはっきりしないまま市販のケア用品で対処している方も少なくありません。
しかし、口臭にはいくつかのタイプがあり、その中には歯や歯ぐきの状態と深く関係しているものがあります。
今回は、口臭の原因を解説し、口臭と歯周病との関係、そして歯医者でできる口臭改善や口臭予防についてお伝えします。
中村 拓人院長/川口 寛史院長
所在地: 〒154-0011
東京都世田谷区上馬3丁目18−7 駒沢パーククォーター2F
口臭の多くは歯周病と関係しています

まず知っておきたいのは、口臭の原因は一つではないということです。
ただし、長く続く口臭の多くは、お口の中に原因があることがわかっています。
歯科・口腔外科の分野では、いわゆる「病的口臭」の約8~9割が口腔内由来と整理されています。
具体的には、次のような要因です。
・歯周病
・むし歯
・歯垢や歯石
・舌の汚れ(舌苔)
・唾液の分泌低下
・入れ歯や被せ物の清掃不良
この中でも、歯周病は口臭と特に関係しやすい原因です。
参照:厚生労働省健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「口臭の原因・実態」 >
歯周病は無自覚のうちに進行しやすい病気です

歯周病というと、「重い病気なのかな?」「特別な人がなるものでは?」という印象を持たれることがあります。
しかし実際には、歯周病はとても身近な病気です。
歯科疾患の全国的な実態調査では、4mm以上の「歯周ポケット」がある人は全体の47.9%と報告されています。
歯周ポケット(PPD)は、歯と歯ぐきの境目の溝の深さを測る指標です。
一般に、4mm以上の歯周ポケットは歯周病が疑われる目安とされ、歯周組織に炎症が起きている可能性がある状態です。
ただし、歯周ポケットの深さだけで、歯周病の進み具合を決めることはできません。
歯医者では、出血の有無や歯ぐきの下がり方、レントゲンで骨の状態もあわせて確認し、総合的に判断します。
参照:厚生労働省「令和4年度歯科疾患実態調査結果の概要」p23 >
この数字が意味するのは、「約2人に1人が、歯周病に関連するお口の変化をすでに抱えている可能性がある」ということです。
つまり、口臭が気になったときに「歯周病が原因では?」と疑って確認することは、特別なことではなく、ごく自然な判断だといえます。
歯周病が口臭につながる理由

では、なぜ歯周病があると口臭が出やすくなるのでしょうか。
そこには、はっきりとした理由があります。
口臭の原因となる物質とは
口臭のおもな原因として知られているのが、揮発性硫黄化合物と呼ばれる成分です。
代表的なものには、次の3つがあります。
・硫化水素
・メチルメルカプタン
・ジメチルサルファイド
これらは、お口の中の細菌が、食べかす、唾液、歯ぐきからの浸出液、はがれ落ちた細胞などを分解する過程で発生します。
歯周ポケットがにおいの発生源になります
歯周病が進行すると、「歯と歯ぐきの間」に溝(歯周ポケット)が形成され、深くなっていきます。
歯周ポケットは歯ブラシが届きにくく、細菌が増えやすい環境です。
特に歯周病が関係している口臭では、メチルメルカプタンの割合が高くなる傾向があるとされています。
この物質は、腐った玉ねぎのような強いにおいが特徴で、歯周病由来の口臭の大きな要因です。
つまり、歯周病による口臭は、「歯磨きが足りないから起こる」という単純な問題ではなく、歯ぐきの炎症や歯周ポケットという歯周病の進行段階で起こる問題が関係しているのです。
口臭の原因を見極めて効果的なアプローチを
口臭があるからといって、必ず歯周病とは限りません。
しかし、原因を追求することで、優先してどんなことに対処していくべきかが見えてきます。
口臭は、大きく次の3つにわけて考えられます。
1.朝起きたときや空腹時に起こりやすい生理的な口臭
2.飲食物や生活習慣の影響による口臭
3.歯や歯ぐきなど、口の中のトラブルと関係する口臭
このうち、歯磨きをしても改善しにくい口臭や、長く続く口臭は、3つ目の「口の中のトラブルと関係する口臭」が当てはまることが多いと考えられます。
歯周病や歯石、舌の汚れ、むし歯などが背景にあると、歯の表面を磨くだけでは原因が残りやすいためです。
そのため、口臭が続くときは、歯周病を含めた口腔内の状態を確認することが大切です。
【まずはセルフチェック】こんな症状があれば歯周病かもしれません

口臭が気になったとき、「もう少し様子を見よう」と感じる方も多いかもしれません。
ただし、次のような症状がある場合は、歯周病が関係している可能性も考えられます。
✔歯磨きのときに歯ぐきから出血しやすい
✔口の中がねばつく感じが続く
✔朝起きたときの口臭が特に強い
✔歯ぐきが腫れぼったい、違和感がある
✔歯と歯の間に物が詰まりやすくなった
✔歯ぐきが下がったように見える
歯周病は、初期の段階では強い痛みが出にくい病気です。
そのため、「痛くないから大丈夫」と思っている間に、歯周ポケットが深くなり、細菌が増えやすい状態が続いていることもあります。
※歯周病セルフチェックについて、こちらのページでさらに詳しい確認ができます。
【歯科検診】歯医者では何を確認するの?

口臭をはじめ、「歯周病かも?」という気になる症状があれば、お早めに歯科の受診をおすすめします。
歯医者では、口臭の有無だけで歯周病かどうかを判断することはありません。
原因を探るために、お口の中の状態を段階的に確認していきます。
おもに次のような点をチェックします。
・歯ぐきの炎症や出血の有無
・歯周ポケットの深さ
・歯石や歯垢の付着状態
・むし歯や詰め物・被せ物の状態
・舌の汚れ(舌苔)の有無
・唾液の量や口腔内の乾燥の程度
これらを総合的に確認したうえで、口臭に関わる可能性のある要因を特定し、今後のケア方針を検討します。
口臭を予防するために、歯科のクリーニングが役立ちます

口臭の原因が歯周病や歯垢・歯石に関係している場合、においを一時的に抑えるのではなく、原因となる環境そのものを整えることが重要です。
その方法の一つが、歯科で行うクリーニングです。
歯周病が関係している口臭では、歯周ポケットの中や歯の根元に、細菌のすみかとなる汚れがたまりやすくなります。
これらの汚れは、毎日の歯磨きだけでは取り除くことが難しい場合があります。
歯科でのクリーニングでは、
・歯ブラシでは落としきれない歯石や歯垢の除去
・歯周ポケット周囲の環境の調整
・歯ぐきの炎症状態の確認
などを通して、細菌が増えにくい口腔環境をめざします。
クリーニングは「口臭があるから行うもの」ではなく、口臭を予防するためのケアの一つとして考えることができます。
当院では、「歯科衛生士の担当制」を導入し、継続して口腔内の変化を把握したうえで、患者様お一人お一人に適したケアやセルフケアの指導を行っています。
同じ歯科衛生士が経過を見守るため、小さな変化や気になる点も相談しやすい体制です。
口臭の背景には、さまざまな原因が隠れていることがあります
歯科でクリーニングをして口の中を整えても、喫煙習慣や甘いものの摂りすぎ、歯磨きの方法が合っていないことなどの生活習慣や、ホルモンバランスの乱れなど体調の変化によって口臭が強くなることがあります。
また、口臭の原因は歯周病だけでなく、むし歯や舌の汚れ、口の乾き、入れ歯の清掃不良などが関係している場合もあります。
口臭が続くときは、早めの受診を考えましょう
まれではありますが、鼻やのどの病気、呼吸器や消化器の病気、糖尿病、肝臓の病気など、口の外の不調が口臭に影響することもあるとされています。
口臭が急に強くなった場合や、長く続く場合、体調不良を伴う場合には、自己判断せず、まず歯科でお口の状態を確認し、必要に応じて医科の受診も検討することが大切です。
口臭が気になる方は、お口のチェックにお越しください

口臭は、自分では気づきにくく、原因も判断しにくいものです。
「気のせいかな」と思っていても、歯周病などの疾患が隠れていることがあります。
まずはお口の状態を確認して、今のケアがご自身に合っているのか一緒に見直していきましょう。
駒沢大学駅前の歯医者【駒沢パーククォーター歯科・矯正歯科】は、東急田園都市線「駒沢大学」駅から徒歩0分、東急バス「駒沢大学駅前」停留所から徒歩1分の商業施設KOMAZAWA Park Quarter(駒沢パーククォーター)2階にあります。
お車の方は共用駐車場をご利用いただけます。土日祝も診療しています(診療日時は変更となる場合がありますので、事前にホームページなどで最新情報をご確認ください)。




