Column コラム

予防治療のエアフローとは?|高圧のウォータースプレーでお口すっきり

 

「朝起きたときに、お口の中がネバつく」
「毎日の歯磨きを丁寧に行っているつもりなのに、着色汚れが気になる」
これらは、毎日の歯磨きだけでは落としきれない汚れが、「歯や歯ぐきのすき間」に蓄積しているサインです。
お口の汚れをそのままにしていると、むし歯や歯周病の原因になります。また、お口だけでなく全身の健康へ悪影響を及ぼすこともあるのです。

そこで今回は、プロフェッショナルケアとして取り入れたい「エアフロー」の特徴や、お口の健康を維持するためのケア方法についてお話しします。

院長

中村 拓人院長/川口 寛史院長

医院名:駒沢パーククォーター歯科・矯正歯科
所在地: 〒154-0011
東京都世田谷区上馬3丁目18−7 駒沢パーククォーター2F
 

エアフロー(歯面清掃装置)とは?仕組みと特徴を解説

歯科医院で行う予防治療には、さまざまな方法があります。
その中でも、高圧のウォータースプレーによってお口の中をすっきりと清潔に保つ新しいケアとして注目されているのが「エアフロー」です。

お口の中は複雑な形をしているため、どうしても歯ブラシが届かないところがあり、毎日しっかり歯を磨いていても、歯ブラシのみによるブラッシングだけで落とせる歯垢(プラーク)の割合は全体の約58%にとどまることがわかっています。
つまり、日々約4割の汚れが残っていき、それが時間の経過とともに、薬や歯ブラシが届きにくい強固な膜「バイオフィルム(細菌のかたまり)」へと変化することになります。
このようにセルフケアでは落としきれない汚れに対し、歯や歯ぐきへの負担に配慮しながら除去する方法の一つとして用いられるのがエアフローです。

ここでは、エアフローのすぐれた仕組みや具体的な特徴についてお話しします。


参照:世田谷区|健康いちばん  >

 

1.細かな粉末と水でやさしく汚れを落としていく

エアフローとは、非常に細かな粉末薬剤(パウダー)と水を高圧のウォータースプレーとして歯に吹き付け、効率的に汚れを落とす歯面清掃装置のことです。
微細な粒子の力を用いるため、歯や歯ぐきに余計な負担をかけることなく、歯磨きだけでは落としきれないしつこいバイオフィルムや着色汚れを除去していくことが大きな特徴です。

2.歯磨きではケアしにくいお口のすみずみまで洗浄していく

「歯の表面」はもちろん、複雑な構造をしている「歯と歯の間」、さらにはセルフケアでは届きにくい「歯周ポケットの周辺」までパウダーを行き届かせて、お口の中を徹底的に洗浄します。
歯周ポケットとは、「歯と歯ぐきの間」にある「細かな溝」のことです。
ここは、歯周病やむし歯の原因となる汚れや細菌が溜まりやすく、セルフケアで行う通常の歯磨きだけでは毛先が届きにくい場所です。
そのため、エアフローのような専門的な歯科クリーニング機器による洗浄が非常に役立ちます。

 

 

エアフローが持つすぐれた3つの特徴

エアフローを用いたクリーニングには、お口の健康を守るためのすぐれたメリットがいくつもあります。
具体的にどのような効果が期待できるのか、3つのポイントにわけてご紹介します。 

 

1.歯垢や着色汚れを効率的に落とす

エアフローは、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)だけでなく、タバコのヤニやコーヒー・紅茶などによる着色汚れ(ステイン)までキレイに落とすことを目的として行われます。
高圧のスプレーが細かなすき間にも滑り込むため、短時間でお口全体をすっきりと清潔な状態に整えることが可能です。

お口のトラブルを原因から取り除くことを目的としているため、気になる「口臭の予防・改善」の効果にも期待できます。 

 

2.器具が触れないため歯や修復物を傷つけない

従来の器具のように、歯面を強くこすり取る処置とは異なり、歯の表面のエナメル質への負担に配慮した清掃方法として用いられます。
金属やセラミックなどの詰め物・被せ物(修復物)が入っているデリケートな部分に対しても、状態に配慮しながら洗浄することが可能です。
治療後、良好な状態を長持ちさせることにもつながります。 

3.痛みが少なくリラックスして受けられる

微細なパウダーと水をやさしく吹き付ける処置のため、お口の中で器具が当たることによるチクチクとした痛みや、キーンという嫌な振動音などはほとんどないとされています。
歯科医院でのクリーニングに苦手意識がある方や、痛みに敏感な方もケアを受けやすい方法です。
(感じ方には個人差はありますのでご不安がある場合は、事前にお申し出ください)

   

むし歯や歯周病の原因!バイオフィルム(細菌のかたまり)とは

エアフローが特に威力を発揮するのが、お口の中の健康維持のために除去が重要とされる「バイオフィルム」です。
なぜ、この汚れを落とすことが重要なのでしょうか? 

 

バイオフィルムとは?歯磨きや薬が届かない強固な膜

バイオフィルムとは、複数の細菌が結びつき、表面に強固な膜を形成した「細菌のかたまり」のことです。
このバイオフィルムはバリアのように強固なため、抗菌薬や洗口液が届きにくく、むし歯や歯周病のリスクを高め、悪化につながる要因の一つとされています。

歯ブラシのみを使ったブラッシングだけで落とせる歯垢(プラーク)の割合は全体の約58%にとどまります。
毎日セルフケアを行っていても、歯ブラシだけでは約6割の汚れしか落とせず、残りの約4割の汚れや一度形成されてしまった強固なバイオフィルムは、落としきれずに蓄積していってしまうのです。


参照:世田谷区|健康いちばん  >

 

エアフローで細菌のかたまりをやさしくはがしていく

このしつこい細菌の膜は、日常の歯磨きだけでは根本から取り除くことが難しいのが特徴です。
歯科医院での機械的な処置によって破壊・除去することが必要になるのですが、エアフローのパウダークリーニングであれば、バイオフィルムを歯面からやさしく、かつ丁寧にはがしていくことが可能です。

保険診療で行うスケーリングの役割

歯科医院で行うお口のクリーニングには、健康保険が適用される「スケーリング」という治療があります。
これは健康な口腔環境を整え、お口の病気を防ぐために大切なケアの一環です。 

歯石を取り除く保険診療のスケーリング

スケーリングは、おもに「歯石」を取り除くことが目的の治療です。
歯石とは、歯垢が唾液中の成分によって硬く石灰化したものであり、一度形成されると通常の歯磨きでは除去できません。
歯科衛生士が専用の器具を用いて、硬い歯石を丁寧に取り除きます。
これにより、歯ぐきの炎症を抑え、歯周病の進行を防ぐためのすこやかな土台を作ることができます。

歯科医院で機械的に行う専門的な清掃では、歯周ポケット内のデリケートな部分である歯肉縁下3mm程度までの歯根面清掃が可能です。


参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「PMTC(歯石除去・歯面清掃)」 >

このように、歯ぐきの溝の内側までしっかりとプロの手でケアすることは、お口全体の健康維持において非常に大きな役割をもっているのです。

 

 

定期的な検診とエアフローを組み合わせるメリット

予防のためには、毎日の丁寧な歯磨きが基本ですが、そこに歯科医院での定期検診とエアフローを継続的に組み合わせることが大切です。
これらの併用は、将来の健康を守る上で多くのメリットがあります。 

 

定期検診でトラブルの早期発見・早期対応

定期検診では、歯科医師や歯科衛生士がお一人お一人のお口の状態を細かくチェックし、トラブルの種を早期に発見します。
磨き残しやすい部分もチェックして、どのように磨くと効果的なのかがわかるので、自然と日々のセルフケアの効果も高まっていきます。
プロフェッショナル・クリーニングでは、歯の表面がなめらかになって新たな汚れや細菌が再付着しにくくなるという本格的な予防メンテナンスが可能です。
さらに、早期の段階で着色汚れを取り除くため、歯本来の自然な白さと清潔感を維持できるという大きなメリットがあります。

お口の中を常によい状態のまま維持しやすくなるため、将来的に歯を失うリスクの低減につながるのです。

   

今ある健康な歯をしっかりと守るために

お口の健康は、食事を楽しむためだけでなく、身体全体の健康を維持するためにも深く関わっています。
年齢を重ねてもご自身の歯でおいしく食べ、おしゃべりを楽しみ、豊かな生活を送るためには、歯を失う大きな原因であるむし歯や歯周病を徹底して防ぐことが何よりも大切です。

だからこそ、「悪くなってから治療する」よりも、「悪くなる前にプロのケアで予防する」……そのために、定期的に歯科医院にお越しください。
定期的な検診とあわせて、日ごろからのメンテナンスで、今ある大切な歯を守っていきましょう。 

 

予防治療をご希望の方は、お気軽にご相談ください

当院では、WEBからは24時間いつでも診療のご予約を承っております。
朝起きたときのお口のネバつきや不快感が気になっている方、または日ごろのセルフケアだけでは落とせないしつこい汚れを徹底的に落としたいと感じている方、しばらく歯医者に行っていないという方も、ぜひ気軽にご相談ください。
いつまでもすこやかで、自信の持てるお口の「健康美」を保ち続けられるよう、当院が丁寧にサポートいたします。

 


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当院へのアクセス>

 

※歯面清掃装置(エアフロー)を使ったクリーニングは自由診療です。
※お口の状態によっては、一時的に歯ぐきから出血することがあります。
※治療期間・回数:約3~4ヶ月に1回、治療の流れ:歯垢や歯石を取り、歯をクリーニングします。